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~太陽と日時計の探訪~

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天智天皇ゆかりの時の史跡3
(京都:天智天皇陵と日時計)

天智天皇陵-正式名称 御廟野古墳(ごびょうのこふん)-は京都市山科区にある天智天皇の陵墓です。〇〇天皇陵と呼ばれる古墳は数多くありますが、実はそのほとんどは被葬者が誰であるか科学的には明らかではありません。そんななか、ここは実際に天智天皇が葬られたのがほぼ確実とされ、天智天皇陵と称して間違いのない珍しい古墳です。宮内庁からも「山科陵(やましなのみささぎ)」の名称で天智天皇の陵墓に指定されています。

天智天皇陵(御廟野古墳・山科陵 )

天智天皇陵日時計
天智天皇陵前の日時計

参道の入り口の左側には、天智天皇が漏刻(水時計)を作り人々に初めて時刻を知らせた功績にちなみ、石造の日時計が設置されています。花崗岩製と思われ、高さも人の背を超えるたいへん立派なものです。京都時計商組合により1938年に建てられました。

天智天皇陵日時計
天智天皇陵前の日時計

日時計は日本では珍しい垂直式。正面上部には、天恩無窮の4文字が刻まれています。天子の恩は尽きることが無いといった意味でしょうか。裏側は見られませんが、昭和十三年六月建之、京都時計商組合創立二十周年記念の碑文が刻まれているそうです。

山科陵立て札
山科陵立て札

参道入口に建てられた立て札。宮内庁により管理されています。宮内庁では山科陵(やましなのみささぎ)の名称を使用しています。

天智天皇陵参道入口
参道入口

参道入口には立派な木々が生い茂り、ここから先は森になっています。

天智天皇陵参道
参道

入口からは300mほど石畳の参道が続きます。参道は清掃が行き届いていて、しっかりと管理されていることがうかがえます。

天智天皇陵
天智天皇陵

参道を抜けると白砂が敷かれた開けた空間にでます。こちらも落ち葉ひとつ無く、きれいに保たれています。

天智天皇陵拝所
天智天皇陵拝所

拝所です。立ち入れるのはここまで。鳥居の先が古墳ですが、うっそうとした森が広がり、中の様子をうかがい知ることはできません。航空写真を見ても一面の森となっていて、古墳の形状は確認できませんでした。

交通案内

京都市営地下鉄東西線及び京阪京津線・御陵駅(みささぎえき)から日時計の碑まで徒歩約5分です。

Google Map:天智天皇陵

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