DST(夏時間)の設定について
本項目は日本を対象として使用する際は設定不要です。日本を対象とする場合、OFFのままでご使用ください。
概要
DST(夏時間:Daylight Saving Time)とは、1年のうちの夏を中心とする時期に標準時を1時間進める制度(いわゆるサマータイム)で、北米、ヨーロッパなどの各国で採用されています。本項目の設定により、夏時間適用時に表示する文字盤の時刻目盛りを切り替えることができます。夏時間採用国で夏時間適用期間に使用される際は、必要に応じONに設定してください。
基本的に本バーチャル日時計では、夏時間適用期間には夏時間に対応した文字盤を表示します(DSTが設定がOFFの場合)。しかし実際の日時計の場合、標準時間(冬時間)と夏時間で文字盤を変更(交換)することは現実的ではないため、多くの場合、標準時間に対応した文字盤が年間を通して使用されます。夏時間適用期間においても標準時間に対応した文字盤を表示したい場合は、DST設定をONにしてください。
- OFFの場合、日時計が示す時刻と実際の時刻とがほぼ一致しますが、実際に設置されている日時計とは時刻目盛りが一致しません。
- ONの場合、実際に設置されている日時計と時刻目盛りが一致しますが、日時計が示す時刻と実際の時刻と間には約1時間の差が生じます。
- ON/OFFのどちらが正解ということはありませんので、目的と好みに応じて設定してください。
なお、標準時間適用期間(冬時間)においては、OFFのままお使いいただければ問題ありません。
設定方法
DSTのチェックボックスをクリック(タップ)するとDST設定がONになります。
夏時間適用期間には以下のように設定してください。
1) 時刻を自動取得する日時計の場合
夏時間に対応した文字盤を表示したいときはDST設定をOFF、標準時間(冬時間)に対応した文字盤を表示したいときはDST設定をONにしてください。
2) 時差(タイムゾーン)の設定が必要な日時計の場合
まず、夏時間に対応した時差(タイムゾーン)を設定してください。次に、上記「時刻を自動取得する日時計の場合」と同様に設定してください。
設定例
ベルリンを例に説明します。ベルリンのタイムゾーンは標準時間(冬時間)ではUTC+1h(協定世界時から1時間進んでいる)、夏時間にはUTC+2h(同・2時間進んでいる)となります。夏時間適用期間には以下のように設定してください。
時差(タイムゾーン)の設定が必要な日時計の場合、まず時差(タイムゾーン)を2時間に設定してください。時刻を自動取得する日時計の場合、この時差(タイムゾーン)は自動で取得されるため設定不要です。
次に、夏時間に対応した文字盤を表示したいときはDST設定をOFF、標準時間(冬時間)に対応した文字盤を表示したいときはDST設定をONにしてください。
図2は、6/12、12:00におけるベルリンの日時計を示しています。DST設定がOFFの場合、夏時間(UCT+2h)に対応した文字盤を表示します。夏時間適用期間には、太陽は標準時適用期間に比べ約1時間遅い13時頃に南中するため、真北の目盛りは13時頃になります。一方、DST設定がONの場合、ベルリンの標準時間(UCT+1h)に対応した文字盤が表示されます。この場合、真北の目盛りが12時頃となり、日時計の示す時刻と実際の時刻との間には約1時間の差が生じます(日時計は常に約1時間早い時刻を示す)。